マトラッセ,materasse,シャネル,chanel

Brandteller

ファッションアイテムの歴史、背景、デザイナー、こだわりなどを掘り下げます。

スタン スミス(STAN SMITH) 2015年モデルと2016年モデルを比較

 

 

2016年春夏モデル①

 品番 S75074、AQ4651

 カラー 緑、赤(S75074)、紺(AQ4651

 生地: マット感のあるサラサラのレザー生地

 ソール: オフホワイト

 価格: 14000円程度

 特徴: 2015年モデルの生地はガラスレザーでツルツルでしたが2016年はシワとマット感と凸凹感のある生地。

 

2016年春夏モデル②(ABCマート限定)

 品番: M20325

 カラー:緑、赤、紺

 生地: マット感のあるサラサラのレザー生地

 ソール: ホワイト

 価格: 9,000円程度

 特徴:①に対してベロの内側がサーマル生地で2重になっていて分厚い。

 

2015年秋冬モデル③

 品番 B24364

 カラー 

 生地 ガラスレザー 

 ソール

 

2015年秋冬モデル④

 品番

 カラー

 生地

 ソール

 

 

マトラッセ "matelasse" のすべて

マトラッセとは

フランス語で「MATELASSE」と表記され、フランス語でキルティング素材を表します。表裏2枚の生地を別糸で接合したように織っており、表と裏が縫い合わされた部分は裏糸の張力でへこみ、その他の部分は膨らむ造詣によって美しい凹凸模様が出来上がることから、日本では「ふくれ織」と言われています。そして柔らかな素材の耐久性を高めてくれます。シャネルのマトラッセは斜めにステッチをかけ誰が見ても一目でそれと分かるダイヤ形格子状に仕上げています。

 

・マトラッセ・ショルダーバッグ

当時はハンドバッグしかなく、両手が使えず不自由だったのでシャネルは革紐をつけて肩に掛けるようにしてみました。そこからチェーンに革を通したマトラッセのチェーンショルダーが誕生します。実用性を好むシャネルの精神がよく表れています。誕生から半世紀以上経った現在、今や数え切れないほどの様々なデザイン・素材・色・サイズでマトラッセ・チェーン・ショルダーは作られてきました。それでも、ファーストシャネルとして持つとなると黒のラムスキンで幅23cm25cmのものが定番といえるでしょう。シャネルのマトラッセ、チェーンショルダーといえば、海外のセレブやモデルに愛され、今では女性の憧れのバッグとなり、素材はラムスキンだけではなく、キャビアスキン、布素材など、色々な種類が出ています。

 

・女性用ショルダーバックはシャネルのマトラッセがきっかけ

現代では、男性も女性も一般的に使われているショルダーバックですが、実はシャネル誕生前の1920年頃ショルダーバックを使用していたのは男性のみで、女性用よりも先に男性用のショルダーバックが販売されていました。当時は女性向けのショルダーバッグは存在せず、ハンドバックを使用するのが一般的でした。ハンドバッグは、バックを持っているため両手が自由に使えない、どこかにハンドバックを置いてしまって、そのまま忘れてしまう人が多いというデメリットがありました。その後、同じ悩みを持っていたシャネルのブランドの創業者であるココ・シャネルが、革紐をつけて肩に掛けて使う簡単な作りの女性用のショルダーバッグを製作し、広めたといわれています。シャネルが制作した女性用ショルダーバッグには、マトラッセが使用されていました。マトラッセのショルダーバックに人気が出たことによる影響で、女性用ショルダーバックの認知も増えることになったのです。

 

マトラッセ好きの芸能人

千秋

「一週間に十個、いや十一個買った」などと言い、ビンテージを中心に何十個も持っているようです。

http://ameblo.jp/chiaki-777/

 

矢田亜希子

黒木瞳

榊原郁恵 など

 

シャネル (Chanel)とは

ココ・シャネルが興したファッションブランド、および同ブランドを展開する企業である。レディース商品を中心に展開しており、服飾・化粧品・香水・宝飾品・時計と展開分野は幅広い。ブランドコンセプトは『古い価値観にとらわれない女性像』

本社  フランス(France) パリ(Paris)

創業者 ココ・シャネル(Coco Chanel) マドモアゼル・ココ 

    1883819日生- 1971110日死去

    フランスの女性ファッションデザイナー

 

ココ・シャネルの名言
『私は流行を生み出しているのではない、スタイルを創り出しているのです』
『美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」』

ココは、ドレスの中で締め上げるコルセットが多用されていた1910年代-1920年代の女性服に対して「どうして女は窮屈な服装に耐えなければならないのか」という疑問を抱え「シャネル・スーツ」を生み出しました。自立した働く女性のためのジャージ素材、ツイード素材のスーツを打ち出します。ベージュの女王とも呼ばれ、バイカラーの2色使いのカラーも生み出します。同じようにトレードカラーの黒は、1926年 喪服にしか使われなかった「黒」をアフタヌーンドレスとして発表して世間にセンセーショナルを与えココ・シャネルが最初にモードに黒を取り入れました。

 

シャネルの歴史

シャネルのキャリアはまず190825歳で開いた帽子店に始まります。上流階級の女性が多く訪れ店は繁盛。2年後の1910年に、高級ホテル「リッツ」の裏側にあるカンボン通りに「シャネル・モード」という名前で帽子店の営業を開始。誰も思いつかなかった発想でシャネルは新しいものを創り出していきます。

 

当時男性の下着として使われていたジャージーで女性の服を作り本物の宝石と偽者を混ぜ合わせたイミテーションジュエリー(それまでは貴金属以外で作られたアクセサリーはほとんど存在していませんでした)、それからあまりにも有名な香水「No.5」。化学合成品を混ぜたこと、そのネーミング、シンプルなラベルとボトル。すべてが革新的でした。この香水の大ヒットによって得た富をシャネルは芸術活動の援助に惜しみなく注いでいる。喪服でしか使われなかった「黒」をドレス(俗にいう「リトル・ブラック・ドレス」)に仕立て上げたのもシャネルです。

 

機能性を求めるシャネルらしい「ショルダーバッグ」さらには現在のような形の原型でもある「(プッシュアップ式)リップスティック」も彼女の発想から生まれました。シャネルはデザインやファッションについて勉強をしたり、有名店などで修行などをしたことはありませんでした。しかしなぜこれほどまでに、革命的で既成概念にとらわれないのは、「私はなにより、嫌いなものを作らない」という方針によるものでしょう。1935年シャネルの店の従業員は4000人に達し、全盛を極めていました。しかし、時代の流れによるストライキ第二次世界大戦勃発、そんな時勢を察知しシャネルは香水・アクセサリー部門だけを残し3000人の解雇を断行し、1939年カンボン通りの店を閉めてしまいます。その後スイスへ移住。8年間パリを離れますが70歳になって戻ってきます。その翌年の1954年カムバックコレクションを開きますが、フランスのマスコミに酷評されます。しかしアメリカではシャネルの提案したシンプルでエレガントなスタイルが絶大な人気を持って受け入れられます。それによってフランスでも再評価されモード界での地位を再び確立します。そして87歳で死ぬまでシャネルは働き続けます。彼女は、仕事ができない日曜日と祝日が嫌いだったそうで、亡くなった日はその日曜日でした。亡くなった時、クローゼットにかかっていたのはシャネル・スーツが二着。これはまさしく生前の彼女の言葉のとおりでした。「私はシャネル・スーツを二着持っている。この二着で私はいつもちゃんとした格好をしていられる。これがシャネルというものだ」

 

年表

1910年  パリのカンボン通りに帽子屋を開業

1921年  シャネルNO.5 発売

1926年  黒のスーツとオニキスがあしらわれた黒いアクセサリーを発表
1928
年  ツイードファッションを発表 シャネル・スーツの原型が完成
1930
年代 シャネル黄金時代。従業員4千人、作品発表数28千点に。シャネルチェーンショルダー誕生
1939
年  第二次世界大戦時 一時店を閉店する

1955年  マトラッセ 定番ショルダー発売!

1956年  チェーンベルト、チェーンネックレス、ブローチなどが再び流行

1971年  自宅にしていたホテル・リッツでココ・シャネル死去。

1983年  カール・ラガーフェルドが実質のデザイナーとなり再び脚光を浴びる。

1994年  日本では、シャネルブティック本店(銀座並木通り)が開店

1997年  過去に人気のあったデザインのバッグが復活。復刻シリーズとして人気を集める。

2000年  「ヴィンテージ2000」シリーズを発表。ヴィンテージ加工のほどこされた「艶消しのシルバーチェーン」や「ヴィンテージカーフ」「ブラック アンティークゴールド金具 」が大ヒット。現在でもシリーズで販売されていて、同時に本物のヴィンテージの人気は高まる一方です。

2013年  現在の定番の定価は幅23㎝サイズが447300円、25.5サイズが472500円、30サイズが525000円、34サイズが567000円。シャネルでは101日から価格改定で値上げが決定しています。

2014年  ヨーロッパで良質な皮が年々取れなくなってきているため、ますます値段が上がっています。

 

シャネルが作った文化

シャネルは女性の自立を目指し、モデルに当時の女性としては斬新だった、ポケットに手を入れる仕草をして歩かせました。それによりポケットの文化が生まれました。
ココはかなり痩せた体型でした。そのため、モデルとしてシャネルの服を自分自身が着たココがきっかけで、現在に至るまで「ファッションモデルは痩せている方が美しい」という固定観念が生まれました。

マリリン モンローが、1921年に発表された名作フレグランス「N°5」を愛用していて、記者に「夜寝るときは何を着ているの?」と聞かれて、「シャネルの5番よ!」と答えた逸話が有名です。

 

CMキャラクター

マドモアゼル(バッグ) - ブレイク・ライヴリー

ココ・マドモアゼル(香水) - キーラ・ナイトレイ

ルージュ・ココ(リップ) - ヴァネッサ・パラディ

ブランド自体のイメージモデルは、

1980年代にはイネス・ド・ラ・フレサンジュ、

1990年代にはクラウディア・シファー

2000年代はアンジェラ・リンドヴァル、ダリア・ウェーボウィ、フレジャ・ベハらを頻繁に広告起用

 

その他のシャネルに関する用語

カール・ラガーフェルド

フランス・モード界の鬼才、1983年ドイツ生まれ 83年よりシャネルのデザインを指揮。シャネルのデザインを手掛けるにあたって「過去を生かしてよりよい未来を」と、ゲーテの言葉を引用したのは有名な逸話。

 

ココマーク

ココ・シャネルのCOCOをデザイン化したシンボルマーク

 

カンボンライン

1910年よりシャネルが店を構えたカンボン通りにちなんで名づけられたシリーズです。

マトラッセの上に大きなCCCOCO CHANEL)マークがあしらわれています。

CCマークは、本体と同色・色違い・素材違いなど様々なバリエーションがあります。


チェーンショルダー

ハンドバッグしかない時代に、両手の開放を願い、シャネルはチェーンをつけて肩に掛けるようにしてみました。これがショルダーバッグの始まりで、チェーンだけでは肩から落ちてしまうため、チェーンに革を通したマトラッセのチェーンショルダーが誕生します。実用性を好むシャネルの精神がよく表れています。ダブルチェーンで肩掛け、シングルチェーンで斜め掛けも出来る2Wayタイプもある。内装でチェーンの長さを調整する事も出来るモデルもある。

 

ラムスキン

シャネルの代表格の羊の革素材。大変、柔らかく、艶やかで手に吸い付く様な質感が特徴。デリケートですが高級感は抜群です。

 

カーフスキン

牛の革素材。生後6ヶ月以内の子牛の革。牛革の中でももっとも上質な素材と

されています。キメが細かく柔らかく、薄い素材となっています。なお、元となる皮が4.3kg

以下のものをライトカーフ、それ以上のものをヘビーカーフと呼びます。ハイブランド品や高級革製品に使われます。

 

パテントレザー

牛や子山羊の皮などを脱脂、乾燥した後、革の表面にエナメルを塗って光沢や耐水性をもたせたエナメルレザー

 

マドモワゼル

フランス産の縦もしくは横に入ったステッチが特徴。

 

ビコローレ

ビコローレとは日本語で2色の意味で、すなわちツートーンカラーモデルを意味しますが、シャネルでは、格子のデザインが施されたライン・モデルで、特にお財布(ウオレット)を主に生産されています。

マトラッセと同じように使われますが、「ビコローレ」は、素材の名前ではなく、ライン・モデルです。

 

キャビアスキン

カーフ素材にキャビアの様な型押しをした素材。
細かい凹凸があるので傷が目立ににくいという特徴があります。

 

Vステッチ

Vのステッチが特徴

 

ワイルドステッチ

シックで力強い外観、非常に太いステッチが特徴。網目は菱形も格子状もあります

 

ギャランティーカードとシリアルナンバー

丸いシールの「透かし」は1980年代に偽造防止の為に入れられたので、それ以前のオールド・ヴィンテージモデルには入っていません。